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T君の道草

毎月10日・25日発行

タクシー日本新聞社

編集長の道草

田中一村に出会う旅(1-2)

 羽田空港8時30分発JAL1953便にて、空路奄美大島へ。もちろん小社のスタッフであるK、M両君も一緒である。両君とも打ち合わせ通り8時前には来ていた。
 奄美大島空港到着予定10時55分。搭乗口1番前の売店にて助六すし410円を購入し朝の腹ごしらえも完了。窓際の席が取れ無かったのと3人ばらばらということで、2時間余しっかり寝ようと目論見、機中の人になった。結局、奄美大島空港に到着したのは、出発が遅れたのと強い向かい風のために予定より25分遅れの11時20分。空港ビル前で写真撮影。予約していたニッポンレンタカーの迎えのワゴン車に乗り込む。到着してみれば空港ビルと目と鼻の先。担当者に「わざわざ申し訳ない」と謝っていました。そこから、田中一村記念美術館は、車で5分の近くでいける奄美パークの園内にある。
 ケチって最も安いスズキのスイフト1300CC旧型をチョイスしていざ出発。運転は、ラリージャパン2年連続観戦取材したラリーストのM君による。  
 いよいよ田中一村記念美術館へいけるぞと時計を見ると正午前。このまま田中一村と出会うか、その前に腹ごしらえするか、一瞬迷ったが、答えはすでに腹の虫が出していた。同パーク内のレストランで昼食をとる。K君が黒豚丼大盛り800円、M君が鶏飯(けいはん)角煮定食1400円、小生が鶏飯さしみ定食1200円、And小生とK君はオリオンビール中ジョッキ。「ケイハン乗る人、おけいはん」の軽口を叩いたところ、M君が、「それは大阪の京阪電車のコマーシャルでしょう?」と反応し、突っ込む。関東圏の者には分かるまいと思ったのだが、あにはからんや、湘南族で茅ヶ崎に住まいするM君は、大阪芸術大学写真科出身ということもあって、関西に多くの友人を持ち、それらの友人達とよく交流しているから分かったのであろう。その反面、福島県出身で関西と縁が薄いK君にはチンプンカンプン。黙々と黒豚丼をかき込む。
 この鶏飯、ご飯の上に錦糸玉子、鶏のささみをボイルしほぐしたもの、しいたけの佃煮、あさつき、のりなどをのせて、そして熱々のとりがらスープをかけるのである。まあ、いわゆる鶏がらスープ茶漬け、といった感じだ。それが、結構、美味しいのであった。よーし! これで腹ごしらえOK。いざ、田中一村記念美術館へ。

奄美大島空港に到着したのは、出発が遅れたのと強い向かい風のために予定より25分遅れの11時20分
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田中一村に出会う旅(1-1)

2005年12月15日曇り
 寝床で最後に時計をみたのが昨夜の11時過ぎだった。今朝4時に目はさめていたが、昨晩の友人と酒席で話した内容を反芻していた。彼は随分、出世して人間としても大きく成長したようであった。すべて彼の努力と苦労の賜物であっと思う。反面、意地悪な話しを向けると急に自信なさ気な表情になるのは昔と変わらなかった。人の性格や癖などといったものはそう簡単には、変化しない、いやできないのかもしれない。そんなことをぼんやり思い浮かべながらうとうとして時間を過ごした。
 5時15分寝床を出て、洗濯、シャワーを済ます。6時20分都内世田谷区弦巻のマンションを出発した。夜明け前の肌に刺さる冷気を頬に受けて東急電鉄田園都市線桜新町駅に向かっていた。その自分が、心の中でわだかまっているもう一人の自分と奄美大島で対面、対決出来るような、そんな予感に胸が高まり、「さあ、いよいよ田中一村記念美術館に行くぞ」とつぶやいていた。

プロフィ-ル
田中一村(たなかいっそん)
1908年栃木県生まれ。7歳で米邨(べいそん)の号をもらい、神童といわれた。東京の芝中学校を病弱ながら2番の成績で卒業。1926年東京美術学校(現東京芸術大学)に入学、日本画を専攻するも結核を患い、わずか3カ月で退学した。当時の東京美校には、東山魁夷、橋本明治、加藤栄三、山田申吾ら中央画壇の中枢をなす英才がいた。1947年青龍展に入選するが、翌年に川端龍子と意見を異にして以後、中央画壇との接触を一切断った。1958年、50歳で奄美大島に第一歩を記す。以来、5年間大島紬の工場で働き、お金が続く3年間は絵に専念するという生活を繰り返した。1977年9月夕食の準備中に心不全で死去。誰にも見取られずに69歳の生涯を閉じた。

羽田空港8時30分発JAL1953便にて、空路奄美大島へ



[つづく]

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