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おもしろくてお役にたつタクシー専門情報紙

T君の道草

毎月10日・25日発行

タクシー日本新聞社

編集長の道草

熱・上・温



さる8月1日夜の話です。
九州出張を終え、帰途の福岡空港で時間があったので
和食レストランで刺身を肴に一杯やりました。

とりあえずのビールの後に、日本酒を注文。
その時の会話です。

筆者「この日本酒は、燗できますか?」
女店員「できます。熱燗ですね」
筆者「熱燗でなく、普通の燗でいいです」
女店員「それは、常温ですか?」
筆者「常温ではなくて、人肌の燗。熱燗は、冬にのむものですよ」
女店員「・・・・。ちょっと待ってください」

男性店員に代わる。

男店員「熱燗ではないのですか?」
筆者「熱燗は熱いでしょう。温(ぬる)燗はぬるい。
その間で上(じょう)燗という人肌の燗のことを言っているのです。わかりますか」
男店員「常温ではないのですね?」
筆者「もういいです。熱燗で・・・。とにかく持ってきてください」
男店員「分かりました」

短気は筆者の悪い癖ですから、日本酒の燗について一応話したのですが、
男女の店員とも私が言っていることをまるで理解しておらず、少々キレました。

しばらくして考えました。
調理場は、おそらく居酒屋にあるような日本酒の一升瓶を差し込む燗が出来る抽入器があって、
それは、自動的に燗と言えば熱燗になるというのかもしれないと。
燗とは元来、お湯の中に銚子を入れて、
その温度を熱燗、上燗、温燗と好みに合わせて調整したものですが、
そのことをここの店員は知らなかったのだな、と思ったのでした。

そういえば最近の傾向は焼酎、ハイボールやビールなどで、
日本酒をあまり呑まなくなっているからなのでしょう。

昔、ビールの後、日本酒、その後ウイスキーの水割りで育った還暦世代としては
少々、さびしい限りであります。
日本酒と言えば、この燗の仕方から、とっくり、銚子、おちょこ、ぐい飲みなど
多様な嗜好に合わせた器や飲み方があって、
極めて日本的な繊細で奥の深い楽しみ方があるのです。

筆者は、それを極めた粋人ではありませんが、
そのような話や人に連れられて行った高級料亭などで
実際にみたりした経験があります。

筆者は正直、お酒を好んでおります。
が、故に焼酎やハイボールを日常的にはやっておりまして、
これは酔いざめがいいからにほかなりません。

おいしいお酒ということでは、やはり日本酒なのですが、
少々過ごすと後がこたえるのであります。
自業自得なのではありますが、やはり味わいより酔いざめの方に気が行ってしまいます。

しかし、刺身や野菜の煮物などの日本食には、
日本酒がぴったりでおいしい。
いつか日本酒が注目を浴びて復活する日が来るのでは、
とひそかに期待しています。
果たしてそうなりますかどうか?

それにしても日本人の日本酒離れは
相当なところまで進んでいるのだなと思った次第です。
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